2013年秋の夜長の読書推薦作リスト(仮)

翻訳家の古屋美登里さんがまとめられた2013年夏休みの読書推薦作リストの真似をしてぼくも読書リストを作ってみた。 ...

『演劇2』

想田和弘監督による劇団青年団、こまばアゴラ劇場を主宰する平田オリザをとらえたドキュメンタリー映画二部作の一つ。『演劇1』に続いて今日も雨の中みてきた。3時間弱という長尺だが、不思議にあっという間だった。 『演劇1』では平田オリザさんの演劇活動に重点がおかれていたが、こちら『演劇2』ではその周辺の社会との関わりにスポットライトがあてられている。中学校での授業、政治家との会合、地方や海外への巡業。記者らしき若い女性の、ほかの芸術とくらべてなぜ演劇はコミュニケーション能力向上に役立つとか社会に対する有用性を声高に訴えているのかという質問に対して、答えていたように、それもこれも劇団と劇場を守るためのこと。具体的には国などからの助成金を得るため。演劇という文化はそうしていかないと維持できないものなのだ。 ...

『演劇1』

「演劇」と題されているが映画だ。 10月28日雨の中シアターイメージフォーラムでみてきた。 平田オリザ率いる劇団青年団をテーマにした想田和弘監督によるドキュメンタリー映画二部作の第一弾。もうひとつの『演劇2』の方も同時上映されている。そちらも観る予定。 ...

定期券の区間変更について

たまには人の役に立つことを書いておこうと思って、このエントリーを立ち上げた。検索しても不十分な情報がヒットしてしまうので、ぼくのように受け取れるはずの金額を受け取れない人がこれ以上増えるのを防ぐのが目的だ。 ...

大きな揺れの後で

ひとまわり揺れが大きくなったときにオフィスの天井を見上げると蛍光灯が今にも消えそうにちらついていて、そのときなぜか鼻のあたりがつんとした感覚をしばらく忘れられそうにない。 ...

Finder でゴミ箱を介さずにファイルを消す方法

Mac OS X で結構面倒なのが、リムーヴァルメディアなどで容量を確保するためにすぐにファイルを消したいのだが、 Finder でふつうに削除するといったんゴミ箱を経由するため、さらにゴミ箱を空にする操作が必要になってしまうことだ。しかもゴミ箱は一括削除なので、念をいれるならば、中身を確認してから行う必要がある。 ...

3枚の写真

今ひとつさえない3枚の写真。でも今回こいつらのおかげで大いに助かった。 次はどこを歩こうかと過去の記録を検索していたら、歩いたことがあるはずの大和駅近辺がヒットしない。記録によると確かに、大和駅から長津田まで歩いてるはずなのだ。あせった。かなりあせった。大げさだと思うかもしれないが、なにせ1997年から一定距離以上歩いたコースはすべてデータとして残してあるのだ。完全にライフログだ。その一角が崩れてしまうのはとてもやるせないし、しかも同じコースを何度も歩いている都心部の散歩とは違い、このあたりは過去1回だけしか歩いていない。個人的にはとても貴重なデータなのだ。 ...

Synecdoche, New York

久しぶりに息をするのも忘れるような映画をみた(DVDだが)。“Being John Malkovich”(マルコビッチの穴)、“Adaptation”(アダプテーション)、“Eternal Sunshine of the Spotless Mind”(エターナル・サンシャイン)などで有名な脚本家の Charlie Kaufman がはじめて監督した “Synecdoche, New York”(邦題:脳内ニューヨーク)という2008年の映画だ。この邦題は内容について一定の示唆を与えてくれるものの、正しく伝え切れておらず、むしろ誤解を与えかねないので、原題で呼ぶことにする。(日本語版のDVDのジャケットもひどいのでAmazonへのリンクはしない) ...

Rails2.3からRails3への移行

先頃、Ruby on Rails 3.0.0がリリースされたが、早速手元のアプリケーションを移行してみた。ちょっと変わったアプリなので、一般的な移行手順の話とは若干ずれるかもしれないが、とりあえず備忘録的に書いておこうと思う。 ...

2009/2010

別に毎年そうしているわけじゃないけど、気が向いたので、過ぎ去りし2009年を振り返るとともに、2010年への展望を語っておこうか。 2009年に買ったもの ...

decade

ぼくがこのサイトの前身をはじめたのは、ちょうど10年前、世界は結局終わらなくて、実はまだはじまってもないような気がしてきたころだった[このサイトにはそれ以前の日付のコンテンツも含まれているが、それは後から書いたもの。基本的に、日付は、文章を書いたり公開した時点ではなく、テーマとなるイベントが起きた時点を採用している。]。たまたまもらえた一週間の休みに旅行にもいかず、せめて文章でも書いて公開しようかと思ったのが始まりだ。最初は、初心者にありがちな全能感でいろいろ書き散らしたが、やがて身の丈相応に、散歩、読書、観劇という趣味の活動をロギングするという形にほぼシュリンクして今にいたっている。 書くことが前提になっているので、何をしても、体験する自分と、それを表現する自分が二人ひと組で、いわばひとり染之助・染太郎状態になってしまっている。この二人の共同作業で、ようやくひとつの体験が完結するのだ。つまり、ただ歩いただけではまだ散歩したとはいえず、それを適切な表現で文章にまとめて、ようやく目的地についたような気分になる。 ...

Mac で消したファイルを復元する方法

Mac を使っていて不便だなと思うことの一つが、Finder からゴミ箱を経由せずにファイルを削除する方法がないことで、特にSDカードなどのリムーバルディスクなどの場合、容量を開けたくて消しているのに、ディスクの中にゴミ箱フォルダーが作られて、そこに移動させられてしまうだけなので、何の解決にもならない。もちろんゴミ箱を空にすれば消えるが、この操作は全ディスク共通なので、ハードディスクのゴミ箱はまだ空にしたくないと思っても、まとめて消すか消さないかのどちらかしか選択できない。 ...

2009年都議選@大田区

報道されているように都議選では民主党が第一党に躍進して、自民・公明の与党が敗北したわけだが、ここぼくが住む大田区ではちょっと風向きが違っていて、自民3、公明2と与党が立候補者全員当選を果たし、対する民主党は立候補者4に対し当選2という結果に終わっている。これは大田区の有権者がほかの選挙区と違う判断を示したということなのだろうか?気になって調べてみた。 ...

K-7 ファーストインプレッション

6月27日に発売された Pentax K-7 を運良く発売日に入手することができた。翌日の日曜はあいにくの雨だったが、今週の土日は両方とも薄日がさすような天気で、それなりにいじる機会が得られた。もともと K10Dユーザだったので、それと比較しつつ簡単に感想を書いておきたいと思う。 ...

mac で目覚まし

携帯電話の電子音で、毎朝禍々しい気分で目覚めていた。ふと気がついたのが、目の前の MacBook。これを使えば優雅な音楽を鳴らして目覚めることができるんじゃないか。検索してヒットしたのが、この Aurora というソフトだ。Mac をスリープさせていても、それどころかシステム終了した状態でも、指定した時刻に起動させて、iTunes の指定したプレイリストの中の曲を再生してくれる。逆に、おやすみタイマー、つまり指定時間経過後にスリープさせてくれる機能もついている。シェアウェアで2000円だったが、気に入ったので購入した。はじめて購入した Mac用のシェアウェアだ。 ...

Life on Mars

配役で犯人がわからないようにしているところや、ちゃんと最後にどんでん返しを用意しているところなど、『相棒』をみて日本の刑事ドラマも進化したなと思っていたが(ミッチーが初登場する回はだめだめだったし)、まだまだ海の向こうにはかなわないなと思う。 ...

git メモ

個人的に開発、運用している散歩DB(お散歩コースの記録管理をするWebアプリ)のソースコードを GitHub にあげてみた。 http://github.com/chez-sugi/walkrr/tree/master オープンソース開発始めちゃうぞとか、そういうのではなく、ライフログといっていい散歩のデータそのものも大事だけど、それを管理するためのアプリも必要不可欠で、ハードディスクがとんだりして失われないために(一応バックアップは定期的にとってはいるが)、オープンな場所においておこうと思ったのだ。 ...

out of noise

たまには音楽のことでも書こう。 とはいえ、音楽について書くのは難しい。作編曲も演奏もできないので、このコード進行は独特だとか、このヴァイオリンは超絶的な技巧だね、なんていったりできないし、比喩で語れるほど表現力が豊かじゃない。語れることといえば、好き嫌いと、即物的な形容詞を並べることくらいだろうか。あと、高いか安いかもいえる。 ...

みんなのナショナリズム

ナショナリズム【nationalism】 既得権を保護する運動の一つ。しばしば道徳や規範を偽装する。ただし、その道徳を守るべき対象は常に自分以外の誰かである。 ...

エルサレムの村上春樹

もし固くて高い壁があって、卵がそれにぶつかって割れていたら、どんなに壁が正しくて、どんなに卵がまちがっていても、わたしは卵の側に立ちます。なぜかって?わたしたちひとりひとりが卵だからですよ。壊れやすい卵の中の固有の魂です。わたしたちそれぞれが高い壁に立ち向かっています。高い壁というのは、個人としてならするべきではないと思うようなことでも、無理矢理させてしまうシステムのことです。 ...