ハイバイ『おとこたち』

おとこたち

仲のいい同い年の男4人のたどる人生の軌跡を青春時代から死まで追いかけてゆく。山田は新卒入社した金融系の会社をドロップアウトしたあとAmazon的な会社に入社し、一生独身のまま過ごす。フリーターの森田は妻がでていったあと職場の後輩とつきあうが、妻が戻ってきて、三角関係に。やがて関係がばれてのっぴきならなくなる。津村はタレントとして活躍するが、酒で失敗が続き、新興宗教に入信する。鈴木は製薬会社の営業としてばりばり働き、一見幸福そうな家庭を築く。そして、それぞれの上に訪れる老いと死の影……。

個人的にハイバイは大当たりとそうでもないときと落差が激しいのだが、今回は大当たり。大笑いしながらみていると、端々で胸を深くえぐられる。C’est la vie. 誰かがいっていたが、登場人物は設定上歳はとるけど、見た目やしゃべり方は変わらず、また社会状況もほぼ今のままだ。これから先の社会の変化を考えると、彼らの人生は、比較的安定したいい人生だったということになるんじゃないかと思えて、さらに心が震えた。

作・演出:岩井秀人/東京芸術劇場シアターイースト/指定席3300円/2014-07-05 18:00/★★★★

出演:安藤聖、岩井秀人、岡部たかし、菅原永二、永井若葉、平原テツ、用松亮