ハイバイ『霊感少女ヒドミ』

映像と演劇がシンクロするハイブリッド演劇。リリカルな映像と詩情がすばらしい凝縮された60分間。散歩中に迷って10分遅れたのが痛恨だった。ぜひ、もう一度みたい。

ひとりの女の子と彼女を見守る2人のゾンビの物語。演劇で表現できないことを映像で補完するというより、演劇と映像を組み合わせたあたらしい表現を生み出そうとしている。たぶん映像だけ独立してみてもかなりおもしろい。特に映像中のラップというかポエトリーリーディングがすばらしく、語尾を強調する独特のイントネーションに聞き覚えがあるなと思ったら、リーフレットに京都の劇団地点の名前があって、なるほどと思ったのだった。

前作のヒッキー・ソトニデテミターノも素晴らしかったし、このところの岩井秀人は乗りに乗っている。

これ以上の感想は次にちゃんとみたときにとっておく。

作・演出:岩井秀人、映像:ムーチョ村松/アトリエ春風舎/自由席3000円/2012-11-10 19:30/★★★

出演:上田遥、奥田洋平、町田水城、平原テツ、佐久間麻由(映像)