RPG的演劇のパロディ、大衆演劇のパロディ、そして異形の幼い少女のいたいけな心を描いた?『ゴッチン娘』という3つの中編からなるオムニバス。 こういういかにも小劇場的でハチャメチャなのりの芝居をみるのは久しぶりだ。どれもおもしろかったが個人的には合間合間の岩井秀人の語りがそれ以上にお...
岩井秀人の自分史演劇化シリーズの最新作。今回は、理不尽な暴力で子供たちを押さえつけてきた父親の死が描かれる。電話で母から呼び出されて病院にいってみると父親は見る影なくやつれて死に瀕していた。彼は家族全員が揃ったその日のうちに亡くなる。その死の裏には医療ミスがあったんじゃないかと原...
独立した作品としての初演だった前回公演からキャストや映像を一新してのほぼ2年ぶりの再演。まだ記憶がそれほど風化してないはずなのに見にいったのは、前回冒頭10分を見逃してしまったからだ。実際はけっこう記憶の風化も甚だしかった。 ヒドミの部屋には悲惨な最期を遂げて成仏できずゾンビみたい...
仲のいい同い年の男4人のたどる人生の軌跡を青春時代から死まで追いかけてゆく。山田は新卒入社した金融系の会社をドロップアウトしたあとAmazon的な会社に入社し、一生独身のまま過ごす。フリーターの森田は妻がでていったあと職場の後輩とつきあうが、妻が戻ってきて、三角関係に。やがて関係...
2002年に岩松了自身の演出、竹中直人、桃井かおり主演でみたときは軽い芝居だと思っていた。今日観て思ったのは、岩松了の書くセリフの困難さだ。 姉弟の物語。年の離れた若い妻と結婚したばかりの弟の家に、事情があって職を辞した姉が一時的に同居している。それにたまたま遊びに来ている同郷の友...
映像と演劇がシンクロするハイブリッド演劇。リリカルな映像と詩情がすばらしい凝縮された60分間。散歩中に迷って10分遅れたのが痛恨だった。ぜひ、もう一度みたい。 ひとりの女の子と彼女を見守る2人のゾンビの物語。演劇で表現できないことを映像で補完するというより、演劇と映像を組み合わせた...
ちょっとだけみてすぐ離れてしまったハイバイの芝居をまたみてみようと思ったのは、岩井秀人の役者としての面白さによるところが大きい。妙に弁が立って時折攻撃的になるんだけど、いがかわしくて小心で女々しくてという役を演じさせたらピカイチ、彼が出てくるだけでおかしくなってしまう。このおかし...
作・演出:岩井秀人/こまばアゴラ劇場/自由席3200円/2011-01-29 18:00/★★★ 出演:岩井秀人、松井周、内田慈、平原テツ おもしろかった。今までみたハイバイの芝居で一番おもしろかった。 美術界の寵児になっていた若手アーティスト佐藤が突然失踪する。かつての恋人美紀と何かと...
作・演出:岩井秀人/東京芸術劇場小ホール1/自由席3300円/2009-10-03 19:00/★★ 出演:猪股俊明、菅原永二、吉田亮、青山麻紀子、金子岳憲、上田遥、永井若葉、町田水城、平原テツ、大塚秀記、堀口辰平、用松亮 ハイバイ2回目にして劇団名の由来を知る。「ハイハイ」から「バイ...
作・演出:岩井秀人/こまばアゴラ劇場/自由席2800円/2009-06-06 19:00/★★ 出演:金子岳憲、有川マコト、岩瀬亮、小熊ヒデジ、斉藤じゅんこ、坂口辰平、永井若葉、岩井秀人 事前情報も先入観もなくはじめてのハイバイ。 リサイクルショップではたらく中年のおばさん(演じているの...