ナイロン100℃『テクノベイビー』
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ/下北沢本多劇場/指定席4300円/1999-12-18 19:00?/★
出演: 犬山犬子、今江冬子、みのすけ、峯村リエ、大倉孝二、松永玲子、長田奈麻、小林高鹿、廣川三憲、新谷真弓、村岡希美、安沢千草、大山鎬則、仁田原早苗、杉山薫、市川英実、吉増裕士、喜安浩平、池田成志、大堀こういち
本編が始まる前の30分間、日替わりでテクノバンドが演奏するという趣向が用意されていた。耳をつんざくホットな演奏とは対照的に、観客の反応はいたってcoolだった。演奏が終わって、ようやく本編。1つの1つのギャグにはいつものように鋭い切れ味があったが、話の運びが、間のびして集中力に欠ける感じがした。いわゆる、“ぬるい"感じだ。ナイロンの役者は芸達者な人が多いが、今回はあまり見せ場がなかった。笑いの質も、いつものように足をすくわれてどこにつれていかれるかわからないような浮遊感がなく、裏の計算がみえてしまい、悪い意味で地に足のついた感じがした。