野田地図『兎、波を走る』

まったく予備知識なしにみた。不思議な国のアリス、ピーターパン、桜の園などさまざまなシーンの間を言葉遊びで行き来してがどこに行き着くのか不安に思う瞬間もあったが、ちゃんとすべての言葉がつながって着地した。お見事。 ...

野田地図『フェイクスピア』

二組の親と子の物語。親が子になにを伝えるかということがテーマだと思う。母は、50年間イタコ見習いの娘を不憫に思い、自ら伝説のイタコとなる。一方、父は神から盗み出した「言の葉」を息子に伝えようとする。父と母を年若の高橋一生と前田敦子が演じ、息子と娘をはるかに年長の橋爪功と白石加代子が演じるのがおもしろい。この二組は対照的で、考えてみると、人間は次の世代に、技術と物語を伝えてきたのだ。そう。「言の葉」は当然物語のことで、野田秀樹自身が演じるシェイクスピアとその息子フェイクスピアがその物語を駆動するものと当然思った。 ...

野田地図『Q: A Night At The Kabuki』

クイーンの”A Night At The Opera”(オペラ座の夜)というアルバムをもじって “A Night At The Kabuki”(歌舞伎座の夜)という副題がつけられた舞台。Q はもちろんクイーンの Q だろう。音楽が全編にわたって使われているし今回の舞台の主役と言っても過言ではないだろう。 ...

野田地図『贋作桜の森の満開の下』

坂口安吾の作品をベースにした、夢の遊民社時代から上演している野田秀樹の代表作だが、初見。予備知識なしでみた。 みたあとにいろいろ知識を仕入れたのだが、「贋作」とはいうものの、坂口安吾の作品『耳男と夜長姫』にかなり密接に基づいている。そこにタイトルになっている『贋作桜の森の満開の下』から山賊、鬼などの要素が移入され、さらに安吾のエッセイからヒダの国と大海人皇子のエピソードが引用されている。 ...

野田地図『足跡姫 時代錯誤冬幽霊』

亡き中村勘三郎へのオマージュと謳った作品。そのオマージュは本人に直接ではなく主に歌舞伎を介して捧げられている。 今の歌舞伎の源流を形作った出雲阿国と猿若勘三郎(初代中村勘三郎)を彷彿とさせる三、四代目出雲阿国と淋しがり屋サルワカの二人が安寿と厨子王的な姉弟の設定で旅芸人の一座に加わり各地を放浪している。姉の夢はお城の将軍の前で踊りを披露することだ。弟は穴をほるのが趣味だが、姉のために台本を書き上げようとしている。 ...

野田地図『逆鱗』

「人魚」についての物語。 野田秀樹が作り出す物語は、前半荒唐無稽ともいえる言葉遊びと比喩の奔流から、後半一転してシリアスなテーマが浮かび上がってくるという構造が共通している。前半軽快に浮いていた言葉が後半で繰り返されるときにはずしりと響くのだ。今回も、そうくるかという感じで、見事な展開だった。 ...

野田地図『MIWA』

「えー、美輪明宏?!」と最初この公演の話をきいたときは what?, how?, why? と疑問の洪水だった。見たことはないけどテレビのスピリチュアル番組の片棒を担いでいた人というイメージが強かったのだ。 ...

野田地図『エッグ』

改装されてからはじめての芸劇。 前作『南へ』同様、日本人の影の精神史を描いた作品。『南へ』では自然災害と天皇制をテーマにしていたが、今回はオリンピックと満州、731部隊、そしてもうひとつ噂という名の言霊。エッグという架空のスポーツを媒介に現代、1964年の東京オリンピック、1940年の幻に終わったもうひとつの東京オリンピックと時代を遡っていく。そこでエッグはその本来の姿をあらわす……。というのは実は改装中の劇場(つまりこの芸劇のこと)で発見された寺山修司の幻の戯曲を元にした物語であり、入れ子になった二つの世界が互いに干渉しつつ物語は進んでいく。 実はあろうことか10分間遅刻してしまって、その10分間にこの物語の骨格にかかわる重大な場面が含まれていたので、実際みているときは、かなりちんぷんかんぷんの箇所があった(座席的にセリフの聞こえも悪かった)。観劇後にロビーで戯曲が収録された雑誌を買って、それで補いながら今この文章を書いている。 ...

野田地図『南へ』

作・演出:野田秀樹/東京芸術劇場中ホール/S席9500円/2011-03-05 19:00/★★★ 出演:妻夫木聡、蒼井優、渡辺いっけい、高田聖子、チョウソンハ、黒木華、太田緑ロランス、銀粉蝶、山崎清介、藤木孝、野田秀樹、玉井夕海、佐々木香与子、橋本ゆりか、手打隆盛、木村悟、菊沢将憲、草野千裕、竹田靖、佐藤悠玄、白倉裕二、永田恵実、三明真実、佐々木冨貴子、富永竜、下司尚美、大西智子、近藤彩香、根本大介、大石貴也、黒瀧保士、小野ゆり子、原田樹、長尾純子、野口卓磨、益山寛司、益山貴司 ...

野田地図番外公演『表に出ろいっ!』

作・演出:野田秀樹/東京芸術劇場小ホール1/指定席7500円/2010-09-23 19:00/★★ 出演:中村勘三郎、野田秀樹、太田緑ロランス ...

野田地図『ザ・キャラクター』

作・演出:野田秀樹/東京芸術劇場中劇場/S席9500円/2010-07-10 19:00/★★★ 出演:宮沢りえ、古田新太、藤井隆、美波、池内博之、チョウソンハ、田中哲司、銀粉蝶、野田秀樹、橋爪功、鳥山茜、加藤諒、下司尚美、長谷川寧、朝日はるか、石原晶子、大石貴也、大西智子、川原田樹、菊沢将憲、木村悟、黒木華、黒瀧保士、近藤彩香、佐藤ばびぶべ、佐藤悠玄、白倉裕二、末原拓馬、鈴木裕二、高山のえみ、竹田靖、田坂理絵、永田恵実、野口卓磨。鳩よん助、Pawcar=Exsen、福永武史、前原麻希、益山寛司、益山貴司、萬浪大輔、三明真実、柳亜耶、ユリサ ...

野田地図『パイパー』

作・演出:野田秀樹/シアターコクーン/コクーンシート5500円/2009-01-21 19:00/★★★★ 出演:松たか子、宮沢りえ、橋爪功、大倉孝二、北村有起哉、野田秀樹、田中哲司、小松和重、佐藤江梨子、近藤良平、藤田喜宏、山本光二郎、鎌倉道彦、橋爪利博、オクダサトシ ...

『THE DIVER』

作・演出:野田秀樹、共同脚本:Colin Teevan/シアタートラム/指定席6500円/2008-09-28 19:00/★★★ ...

野田地図『キル』

作・演出:野田秀樹/シアターコクーン/S席9500円/2007-12-28 19:00/★★★★ 出演:妻夫木聡、広末涼子、勝村政信、高田聖子、山田まりや、村岡希美、市川しんぺー、中山祐一朗、小林勝也、高橋恵子、野田秀樹 ...

野田地図番外公演『THE BEE』

作:野田秀樹、Colin Teevan、原作:筒井康隆、演出:野田秀樹/シアタートラム/指定席6500円/2007-07-07 19:30/★★★★ ...

野田地図『ロープ』

作・演出:野田秀樹/シアターコクーン/S席9500円/2006-12-30 19:00/★★★ 出演:宮沢りえ、藤原竜也、渡辺えり子、橋本じゅん、宇梶剛士、三宅弘城、松村武、中村まこと、明星真由美、明樂哲典、AKIRA、野田秀樹、(梅原晶太、岡慶悟、奥山隆、亀岡孝洋、小島啓寿、沢井正棋、芹澤セリコ、多賀建祐、高木珠里、竹岡英征、野笹由紀子、萩原誠人、長谷部洋子、細川洋平、村上寿子) ...

野田地図『贋作・罪と罰』

作・演出:野田秀樹/シアターコクーン/S9000円/2005-12-29 14:00/★★★★ 出演:松たか子、古田新太、段田安則、宇梶剛士、美波、野田秀樹、マギー、右近健一、小松和重、村岡希美、中村まこと、進藤健太郎 ...