猫のホテル『電界』

作・演出:千葉雅子/本多劇場/指4500円/2006-08-05 19:00/★★

出演:中村まこと、森田ガンツ、市川しんぺー、佐藤真弓、池田鉄洋、村上航、いけだしん、岩本靖輝、菅原永二、千葉雅子、松重豊

今や中堅といっていい猫のホテルだが、意外なことに結成16年にしてはじめての本多劇場だったらしい。それで肩に力が入ったことでもないだろうが、今回は緊張感を欠いたシーンが多かった印象がある。

ローレル&ハーディを彷彿とさせるような凸凹コンビのちょっと複雑な友情を描いた作品なのだけど、その二人のシーンが少なすぎて、その友情にリアリティーを感じることができなかった。笑いも池鉄がヤクザの親分に扮したシーンだけは大笑いできたけど、それ以外は薄かった気がする。

ラストシーンや松重豊の存在感がすばらしかっただけにちょっと残念だ。