猫のホテル『苦労人』

猫のホテル『苦労人』

作・演出:千葉雅子/シアタートラム/指定席4500円/2007-04-21 19:00/★★

出演:中村まこと、いけだしん、森田ガンツ、岩本靖輝、菅原永二、市川しんぺー、村上航、池田鉄洋、佐藤真弓、千葉雅子

再々演ということだが、ぼくは初見。ある家系の男性たちのだめだめな姿を、オムニバスで、室町時代から現代まで年代記的に追いかける。各世代ともそれぞれのやりかたでがんばって生きているのだが、すべて裏目にでてしまうのだ。

再々演されるだけあって、全体的な構成やきらりと光る台詞回しなどはすばらしいと思うのだけど(あと江戸時代のごんざのエピソードに出てくる死体の動きがとにかくおかしかった)、何度か場がだれて集中力がとぎれることがあった。次の本公演が1年後ということをきいてしまうと、(開演前のショートコントもなくなっているし)劇団の求心力が落ちてきているのではないかと余計なことを考えてしまうが、たっぷり充電して、次は目が覚めるような舞台をみせてほしいと思う。