ざっくばらん

Q

ざっくばらんという言葉には、外来語のような語感がありますが、語源は何でしょう?

A

講談社の語源辞典を立ち読みしたところ、江戸期の川柳にあるほどの古い言葉であり、心の殻をざっくり割って、ばらりとさらすというところから、ざっくりばらりという言葉が生まれ、それが転じたのではないかということです。

このほか、Poさんに教えていただいた森本哲郎著『日本語表と裏』(新潮文庫)という本を読んでいたら、ざっくばらんの語源がもう一つ見つかりました。田井信之著『日本語の語源』からの孫引きになりますが、以下に示します。

四角四面のかたくるしい態度をとることを「四角張る」という。これを打ち消したシカクバラヌ(四角張らぬ)は、シカ[s(ik)a]の縮約でサクバランになり、促音が添加されてザックバランに変化した。

安永年間(1772-1781)の比較的古い文献では、ざっくりばらりという形が用いられていることは明らかなので、信憑性としては第一の回答の方が高いと思いますが、これはこれで面白いです。

これだけでは面白くないので、ぼくやぼくの周辺の人たちの説をいくつか紹介しましょう。

  1. 「雑句場乱」。いいかげんなことをいって場が乱れるということでしょうか。意味が全然違うような気が…
  2. 「バグダッドカフェ」にも出ていた白髪の渋い名優ジャック・パランスがとてもあけすけ人なのでジャック・パランス→ザック・パラン→さっくばらんとなった。