遊園地再生事業団『砂に沈む月』
作・演出:宮沢章夫/ザ・スズナリ/指定席4200円/2000-01-02 19:30?/★★★★
出演:原金太郎、温水洋一、宮川賢、戸田昌宏、加地竜也、松竹生、小沢直樹
正月は、おせちにあきたら芝居でしょう。毎日平和で特にすることのない砂漠監視隊。そんな彼らが生活する施設に、どこからともなく砂漠監視隊が廃止になるという噂が流れる。砂漠で生まれた噂を口にするとほんとうになるといわれているのだ。しかし、そんな噂は噂として、彼らの生活は続く。荘子の話をしたり、予想より三倍痛いもので手の甲をたたいてみたり、パレードをしたり、屋根から飛び降りたり。最後のシーン。一人取り残された隊員が、机に突っ伏して死んだように眠っていると、突然机の上の花瓶が割れて、中から砂が流れ出す。