『重要物語』
今年初観劇。気づいたときには前売りの予定枚数が終わっていたが当日券をゲットした。
ブルー&スカイ作品を見るのはなんと10年ぶり。世の中はこの10年間に大きく変わってしまったけど、アートとか批評に流れずとことん無意味なナンセンスを追求するスタイルはまったくかわってなかった。これは貴重といっていいのではないか。
スーパーマーケットのスタッフ休憩所で語られる、家族3人が立て続けに首を180度回転されて亡くなるという怪談話は実は、パートのオゼキさん本人の話で、それと関連しているかどうかわかならないが流しが水漏れがして水道業者をよびたいので木曜日のシフトを別の人にかわってほしいと店長にお願いする。この物語のテーマは、この木曜日のシフトだ。7年前のとある大事件のためにいきつけの喫茶店の地下に幽閉されている二郎を脱出させ、シフトをかわってもらうための大計画が始動する・・・・・・。
この荒唐無稽な話に魂をいれるには役者の力が不可欠だ。池谷のぶえ、大堀こういち、加藤啓(まったくかわってないことに驚く)などブルー&スカイ作品のベテラン勢は安定の力強さだった。ほかの人たちもいい。
失われつつあった観劇へのモチベーションを復活させてくれる作品だった。
作・演出:ブルー&スカイ/赤坂Red/Theater/指定席6500円/2023-01-28 18:00/★★★
出演:池谷のぶえ、大堀こういち、小林歌穂、加藤啓、吉田亮、レ・ロマネスクTOBI