エースナンバー

Q

今なぜ一般に、バスケットキャプテンは4番(しかも、4番から始まり、3以下の番号は通常ない)、サッカーは10番、野球のエースは18番なのでしょうか?(けんさんの質問)

A

小さい方から順に片付けていきましょう。まずは4から。

バスケットボールの審判は指のジェスチャーで得点やファウルを示すそうです。そのとき立てている指の本数は、1点~3点の得点を示す場合とファウルをおかした選手の背番号を示す場合があります。背番号が1~3の選手がいるとまぎらわしいので、4からはじまるようになったとのことです。一番番号が若い選手がキャプテンなのは納得できますよね。

サッカーで背番号10がエースナンバーなのは、ペレがワールドカップでつけていた番号だからということです。そのすばらしいプレーにあやかろうと各国のエース級の選手が10番を背番号にしたそうです。

さて、18は野球のエースナンバー。これは常識のようでいて、実はあやふやで根拠がはっきりしません。まずわかったのは、これは日本だけの習慣であり、メジャーリーグでは18番に特別な意味はないということです。

プロ野球創設当時からの選手の背番号を整理した背番号の館というページで、1936年のプロ野球創設時からの背番号の変遷をみてみると、読売はほぼ一貫して投手がつけていますが、そのほかのチームはさまざまです。おそらく、読売で18番をつけた選手に名投手が多かったことから、他のチームでも徐々に18番がエースナンバーと認められるようになってきたのではないでしょうか。むかしは特に、野球は巨人という風潮がありましたからね。