地点＋空間現代『ミステリヤ・ブッフ』

どんな材料を使ってもみじん切りにして餃子になってしまうのが地点の芝居だ。今回はその餃子に生演奏がついている。

もともと地点の芝居は観念性はほとんどなくて、ほぼ身体性で構成されているのだけど、音楽が加わったことで、さらに際立った。途中、音楽的な興奮がとても高まる箇所があり、ちょっと感動した。そこをクライマックスにしてもう少し短く切り詰めてもよかったもしれない。

役者はアスリートだ。椅子を頭に乗せたり、走り続けたり、天井にリールで釣り上げられたりしなくてはいけない。前回見たときは参加したばかりだったせいか裏方的におとなしくしていた白髪頭の小河原さんが今回大活躍していてよかった。

作：ウラジミール・マヤコフスキー（訳：小笠原豊樹）、演出：三浦基／にしすがも創造舎／自由席3400円／2015-11-22 19:30／★★

出演：安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、河野早紀、小林洋平、（音楽：空間現代）