『哀しい予感』

哀しい予感

作・演出:塚本晋也/本多劇場/指定席7800円/2007-01-06 19:00/★★

出演:市川実日子、加瀬亮、藤井かほり、奥村知史、松浦佐知子、一本気伸吾

原作はよしもとばななの同名小説。読んだことはないがかなり原作に忠実だったのではないだろうか。その分舞台作品としては、ちょっと説明過多、冗長になってしまったかもしれない。

ぼくの思いこみもあるかもしれないが、映画監督である塚本晋也はまだ舞台の演出に慣れていないのではないだろうか。登場人物に動きがなく舞台の広さを使いこなせていないし(映画ならカメラワークで動きをつけられるけど)、セリフを通して観客に想像させるのではなく市川実日子演じる弥生の独白に頼りすぎていたような気がする。あと、休憩前の前半特にテンポが悪くて、弥生の自宅のシーンはまるまるカットしてもよかったと思う。

ストーリーは簡単にいってしまうとスピリチュアルな自分探し。登場人物がみんな気持ちのいい人ばかりで、後味はよかったのだった。