指示代名詞と指示形容詞
指示代名詞
ここでは英語のthis, that, these, thoseに相当する言葉を紹介します。
実はフランス語ではこれらはすべて一語"ce“で表すことができます。
では、英語の教科書の一番最初に載っている文"This is a pen.“をフランス語で書いてみましょう。
C'est un stylo.
Ceが次のest(英語でいうとbe動詞)とエリジョンを起こして"C’est"になっています。
「これ」なのか「あれ」なのかを明示するには、それぞれ、“ceci”、“cela"を使います。「これはパイプではない」はフランス語では次のように書きます。
Ceci n'est pas une pipe.
ちなみに、これはマルグリットの絵のタイトルです。なお、celaは口語では”ça"といわれることが多いです。
これらは複数でも不変で、例えば最初の例で、ペンがいくつかある場合でも、
Ce sont des stylos.
となります。
指示代名詞をもう一つ紹介しましょう。“celui"です。単独で使うことはなく、deや関係代名詞を伴います。ここではdeを使った例をみてみます。
mon cahier et celui de
Paul(わたしのノートとポールのノート)
Paul(わたしのノートとポールのノート)
celuiは直前のcahierを受けています。
celuiは受ける言葉の性数によって変化します。
性/数 |
男性 |
女性 |
指示形容詞
“ce"を「この」とか「あの」のように形容詞として使う場合を見てみましょう。
ce livre(この本またはあの本)
「この」なのか「あの」なのかを明示する場合には、
ce livre-ci(この本)
ce livre-la(あの本)
といいます。
なお、形容詞なので、もちろん性・数の一致を受けます。
cet hôtel(このホテル。男性名詞でも、母音・無声のhの前ではcet)
cette table(このテーブル)
ces pommes(これらのりんご)
ces oranges(これらのオレンジ)