J. R. R. Tolkien "The Hobbit"
ようやく読み終えた。
学生時代『指輪物語』を読んだ直後に読もうと思ったはずが、どうせ読むなら英語で、といらない欲をかいたおかげでそれから数十年、一度買ったペーパーバックをなくして今のが2冊目、その間に映画化もされてしまった(パート1だけみた)。
てっきり子供向けの本だから簡単だろうと思ったが、大間違いだった。単語が独特だし、古風な時代がかった言い回しが多かった。かなり苦労した。でもその分頭に入った気がする。細部に至るまで当分忘れることはないだろう。
感想としては、敵のトロールやドラゴンがちゃんと言葉を話してすごくユーモラスで人間的に描かれている。なんか単純に憎めない存在だった。仲間のドワーフたちは揃いも揃ってほとんど役立たず。ほとんど主人公のホビットビルボ一人のおかげで目的地にたどり着けたようなものだろう。まあ、そういうビルボの活躍も最後の戦争ですっかり洗い流されてしまうのだが。
書かれている内容も冒険だけど、それを英語で読むということもまた冒険に他ならなかった。積年の重荷をおろしたような気分で祝杯をあげたいところだが、読み終えるのと前後して体調を崩してしまった。