チェルフィッチュ×金氏徹平「消しゴム山」

2018年に陸前高田で進む震災からの復興工事を目撃した経験に触発されて、「人とモノが主従関係ではなく、限りなくフラットな関係性で存在するような世界を演劇によって構築できるのだろうか?」という問題提起から生まれた作品。舞台に配置されたさまざまなモノは美術家の金氏徹平さんによるもの。俳優たちは舞台上で即興でそれらのモノと戯れる。 ...

KAATプロデュース『掃除機』

岡田俊樹脚本でドイツで上演された作品の日本初演。本人じゃなく本谷有希子演出だ。 3人家族が暮らす家が舞台。妻に先立たれた80代の男性、その娘で学生時代から50代の今まで引きこもりの姉、40代無職の弟。そして話すことができる掃除機が狂言回しとして登場する。現代のある側面を凝縮したような家族だ。彼らは微妙なバランスの上に日常を築いて日々をやり過ごしている。そこに弟の友人ヒデがあらわれ微妙なバランスが崩れいままでの日常が崩壊していくが、それは終わりというよりはじまりのようにも感じられる。 ...

チェルフィッチュ『スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド』

4年前にみた『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』は割とまだ記憶に新しいが、「ソリッド」に賭けてみにいった。 ストーリーやセリフはほぼ同じ。役者は7人中5人が残留。使われている音楽もバッハの平均律クラヴィーア第1番で同じだ。ただし演奏が前回電子音だったのがピアノになっている(演奏:キース・ジャレットとのこと)。そして役者は音楽と同期してセリフを発したり身体をうごかしたりするようになった。それによって、心なしか、身体の動きがダンスとしてより前面にでてきているように感じた。セリフ以上に身体がものを言うようになっている。 ...

チェルフィッチュ『三月の5日間』リクリエーション

今日劇場に向かうときちょうど平和を訴えるデモ隊に遭遇したが、仕込みかと思った。 リクリーションでないほぼオリジナルキャストの舞台は遅ればせながら2011年にみている。そのときの感想はこちら。戯曲としてはほぼそのままなのでこのときの感想はそのまま通用するはずだ。 ...

チェルフィッチュ『部屋に流れる時間の旅』

冒頭目をあけてくださいというまで目を閉じてくださいと言われる。それでゆっくりと流れるアンビエントな時間に身を委ね、細かな音に耳を澄ます準備ができた。 ...

『God Bless Baseball』

日韓合同作品。舞台上では日本語、韓国語、そして英語が飛び交い、それぞれの翻訳が表示される。 岡田利規は日韓関係は扱わないと決めていたそうだ。 野球のルールがわからないという若い女性二人に男性がルールを教えようとするがどうもうまく伝わらない。そういう彼も少年時代のトラウマで今は野球が嫌いになっている。そこへイチロー(のニセモノ)があらわれる。韓国語を話す男性が実は日本人の役で、日本語を話す女性が実は韓国人の役でというギミックもあって、前半ひたすら楽しい。 ...

チェルフィッチュ『女優の魂』

このテキストは小説として書かれたもので、それをそのまま上演しようと主演の佐々木幸子さんが言い出したことからこの企画がはじまったらしい。 長さ40分のひとり芝居。終始ある女優(といってもすぐ元女優だとわかるのだが)の独白という形で進行する。なぜ今は女優でなくなってしまったのかという理由は少しずつ明らかになるが、それが意外性に満ちていて、あっという間に引き込まれる。その物語を通して浮かび上がってくるのは作者の岡田利規の演劇観、芸術観だ。 ...

チェルフィッチュ『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』

コンビニを舞台にしたコンビニがテーマの作品。登場人物は7人。中間管理職の悲哀をにじませる雇われ店長。店を担当する本社社員まみやSV。店長に対して終始居丈高だが彼もまたノルマに縛られている。バイトのいがらしとうさみ。うさみはコンビニを愛しているがいがらしはビジネスライクであり他の従業員にも過剰なサービスを提供しないように言う。そこに新人バイトみずたにが加わる。そしていつもコンビニをディスるだけディスって何も買わずに買わずに帰る客と、特定の銘柄のアイスクリームを毎日買うほど大好きな客。そのアイスクリームはある日を境に販売中止になってしまう。その進化形のバージョンと思われる新商品スーパープレミアムソフトWバニラリッチが発売されることを聞きつけたみずたには、そのことを客に伝える……。 ...

チェルフィッチュ『地面と床』

衰退と戦争のふちにある近未来の日本。ある家族を通して生者と死者それぞれの倫理の葛藤を描く。 母は亡くなって地面の下で眠っている。いや幽霊として歩き回っている。その姿は長男由多加の妻遥には見える。しかし彼女は霊の存在やささやかな要求を徹底的に無視する。対照的なのが次男由起夫だ。ことあるごとに母の墓を訪れて話しかける。ただし彼には母の霊はみえない。母(幽霊だが)、由起夫、そして由多加・遥夫婦の間に越えられない壁がある。 ...

チェルフィッチュ『現在地』

作・演出:岡田利規/神奈川芸術劇場大ホール/自由席3500円/2012-04-21 14:00/★★★ 出演:山崎ルキノ、佐々木幸子、伊東沙保、南波圭、安藤真理、青柳いづみ、上村梓 ...

チェルフィッチュ『三月の5日間』

作・演出:岡田利規/神奈川芸術劇場中スタジオ/自由席3500円/2011-12-18 18:00/★★★★ 出演:山縣太一、松村翔子、武田力、青柳いづみ、渕野修平、鷲尾英彰、太田信吾 ...

チェルフィッチュ『ゾウガメのソニックライフ』

作・演出:岡田利規/神奈川芸術劇場/自由席3500円/2011-02-11 18:00/★★★ 出演:山縣太一、松村翔子、武田力、足立智充、佐々木幸子 ...

チェルフィッチュ『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』

作・演出:岡田利規/ラフォーレミュージアム原宿/自由席3500円/2010-05-07 20:00/★★★ 出演:山縣太一、安藤真理、伊東沙保、南波圭、武田力、横尾文恵 ...

チェルフィッチュ『わたしたちは無傷な別人であるのか?』

作・演出:岡田利規/STスポット横浜/自由席3000円/2010-02-20 18:00/★★★ 出演:山縣太一、松村翔子、安藤真理、青柳いづみ、武田力、矢沢誠、佐々木幸子 ...

チェルフィッチュ『フリータイム』

作・演出:岡田利規/スーパー・デラックス/自由席3500円/2008-03-08 18:30/★★★ 出演:山縣太一、山崎ルキノ、下西啓正、足立智充、安藤真理、伊藤沙保 ...

チェルフィッチュ『目的地』

作・演出:岡田利則/駒場アゴラ劇場/自2800円/2005-11-03 19:30/★★ 出演:松村翔子、瀧川英次、山縣太一、下西啓正、岩本えり、山中隆次郎、難波幸太、トチアキタイヨウ ...