『草刈り』 by ロバート・フロスト

思ってた以上に前向きな詩だった。訳すことでなにか癒されたような気もする。よし、明日こそがんばって草を刈ろう!

ひとつをのぞいて森の傍らでは物音はしなかった
わたしの長い大鎌が地面に囁きかけていたのだ
何を囁いていたのかって?わたし自身もわからない
たぶん、日向の暑さについてぼそぼそ
音がしないことについて、たぶん、ぶつぶつ——
だから声を出して話すんじゃなくて囁いたのだ
それはくつろぐ時間ができたり、
妖精やエルフから黄金がもらえたりするような夢じゃない
真剣な愛にとっては真実以上のどんなものも弱々しすぎるようにみえただろう
その愛は窪地を幾列にも渡ってならし
先端が弱々しく尖った花(青白いラン)を巻き込み
鮮やかな緑色のヘビを怖れさせる
これはほんとうにあったことだが、働くものたちが知るもっとも甘い夢でもある
わたしの長い大鎌は囁いた、そして干し草の材料が残った