THE SHAMPOO HAT『肉屋の息子』
作・演出:赤堀雅秋/ザ・スズナリ/指定席3000円/2004-06-19 19:00/★★
出演:日比大介、児玉貴志、多門優、野中孝光、黒田大輔、滝沢恵、赤堀雅秋
場末の街の肉屋が舞台。母親が死んで、テレビの脚本家になった兄が15年ぶりに帰ってくる。それを迎える弟は、今や完全な肉屋のおやじになっている。今回はこの状況がほとんどすべてでいつものTHE SHAMPOO HAT以上にストーリーらしいストーリーはない。会話はいつものように「えっ?」という強い疑問句に遮られてほとんど成立しない。
謎の男が踊るダンスや「猫のおしっこはどうしてあんなにくさいのか」などひとつひとつのエピソードはとてもいいのだれど、全体的にまとまりに欠けていたかもしれない。ただ、アルバイトの池田さん役を演じた児玉貴志はとてもよかった。すごい存在感だ。
山盛りの餃子を食べるシーンでは、実際においが漂ってくるので、しばらく餃子が食べたくなくなってしまった。