酒とつまみ『もうひとり』
去年の8月以来、9ヶ月ぶりの下北沢での観劇。
酒とつまみというのはナイロン100℃の村岡希美さんと元猫ニャーの池谷のぶえさんのユニット。
他人の家に「寄生」するかのように渡り歩いて暮らす浜子と現家主の桐江。この二人の登場人物による二人芝居なんだけど、「もうひとり」三人目の(見えない)登場人物が入れ替わり立ち替わり都合三名登場?する。この三人目の人物に説明する形になることで、二人だけの会話では出てこない二人の関係性が明らかになる。椅子が自動で動くギミックや、ひだのあるセリフ回しは倉持さんの初期の作品につながるようで、そうそうこういうのがみたいんだよね、とひざをうちたくなった。
池谷のぶえさんの魅力(というより迫力)全開。浜子という役柄は押すところと引くところを見事に心得ていて、確かにこういう居候がいたら手放したくなくなる。
作・演出:倉持裕/OFF・OFFシアター/自由席3900円/2013-05-18 19:30/★★★
出演:村岡希美、池谷のぶえ