拙者ムニエル『悪い冗談のよし子』
作・演出:村上大樹/下北沢本多劇場/指定席4200円/2008-08-03 15:00/★
出演:山田まりや、加藤啓、杉崎真宏、千代田信一、小手伸也、伊藤修子、成田さほ子、山岸拓生、寺部智英、石川ユリコ、林家聖子、溜口佑太朗、小関里恵、村上大樹
妊娠のためMEGUMIが降板して、山田まりやが代役を務めるいわくつきの舞台。でもこれならどちらが演じても別に大差なかったんじゃないかと思う。
新進気鋭の芸術家間宮に、結婚式当日にドタキャンされて、復讐を誓うよし子。よし子は殺し屋養成の専門学校に通い、仲間のわる男たちを通じて、間宮に2年後に殺すと宣告する。間宮は余命2年のアーティストとしてネームバリューを高め、着々と成果を積み上げる。ところが、約束は果たされず、一転間宮は世間から嘘つき呼ばわりされる。逆によし子はつちのこの発見者としてセレブにのし上がる……。
と長々と書いてしまったが、ストーリーがどうこういう芝居じゃないので、それはどうでもいい。よし子を演じたのは山田まりやだけど、おそらく当初演じるはずだったMEGUMIが初舞台であることに配慮したためだろうか、あまり活躍する場面のない役だった。ある程度場数を踏んでいる山田まりやなら、もう少し出番を増やしてもよかっただろう。
まあ、そのあたりが原因ではないと思うけど、今回は笑いの切れ味が今ひとつの舞台だった。腹の底から笑える場面が少なくて、しかもそれが連鎖しなかった。