表現・さわやか『そこそこ黒の男』
作・演出:池田鉄洋/駅前劇場/指3500円/2006-11-25 18:30/★★
出演:佐藤真弓、いけだしん、村上航、岩本靖輝、菅原永二、池田鉄洋、伊藤明賢、齋藤彩夏(声)
母体となっている劇団猫のホテルから昭和歌謡的ストーリーを取り除いてギャグの部分だけを濃縮したような舞台だった。
笑った、笑った。だが、腹の底からというにはあと腹の皮一枚の違和感があった。その一枚は何かが足りないというより、むしろ過剰さで、具体的には何度か出てきたビートたけしのまねをする幽霊はいらないのではないかと思う。
メガネをかけた河童たちの所作や話し方がとてもいい感じだった。そのエピソードの終わりで渡される贈り物もいい。
客演の伊藤明賢は一見不器用そうな二枚目なのだが、ためらいや照れ笑いなしでどんな場面でもぶれのない演技をして、なおかつおかしいという、なかなかいないタイプの役者だ。