ペンギンプルペイルパイルズ『道子の調査』
作・演出:倉持裕/ザ・スズナリ/指3600円/2006-08-26 19:00/★★★
出演:玉置孝匡、伊藤留奈、加藤啓、ぼくもとさきこ、小林高鹿、内田慈、山本大介、近藤智行、吉川純広、松竹生
「道子の調査」というと道子を調査するのと道子が調査するのと二通り考えられるが、今回は後者。道子は探偵社か何かの調査員で、6年前に行方不明になった女性代沢ナミコをさがすために海の近くのモーテルにやってくる。6年前に同じ仕事を手がけた道子の前任者砂恵もまた行方不明になっていた。道子は関係者にインタビューするが、誰もがナミコでなく砂恵のことばかりを話す。6年前と現在がオーバーラップしながら物語は進んでゆく……。
ラストの水着は唐突すぎて無理矢理終わらせた感があるが、それ以外は緊張感がとぎれないすばらしい舞台だった。特に、登場人物の個性や存在感が際だっている。台本だけでなく役者の力もあるんだろうな。