形容詞

形容詞の使い方

基本的には英語と同じような使い方です。つまり以下の2通りあります。

  1. 名詞を修飾する。
  2. être(~である)、devenir(~になる)などの動詞の後について意味を補完する。

動詞についてはまだ紹介していないので、ここでは1.の使い方のみ説明しますが、以下で説明する「性と数の一致」という法則は2.の場合でもあてはまるので、覚えておいてください。

性と数の一致

フランス語では形容詞にも活用があります。修飾する名詞の性・数に応じて4通りに変化するのです。一部不規則なものもありますが、基本的には次のように変化します。

<td>
  単数
</td>

<td>
  複数
</td>
<td>
  基本形
</td>

<td>
  基本形+s
</td>
<td>
  基本形+e
</td>

<td>
  女性単数形+s
</td>
性/数
男性
女性

例えば、vert(緑の)は以下のように活用します。

<td>
  単数
</td>

<td>
  複数
</td>
<td>
  vert(ヴェール)
</td>

<td>
  verts(ヴェール)
</td>
<td>
  verte(ヴェールト)
</td>

<td>
  vertes(ヴェールト)
</td>
性/数
男性
女性

形容詞の位置

フランス語では形容詞は名詞の後ろにきます。冠詞、名詞、形容詞が並ぶ場合は次の順番です。

冠詞 +名詞 + 形容詞(語順1)

ただし一部の形容詞は、英語と同様、名詞の前に来ることがあります。その場合には以下の語順です。

冠詞 + 形容詞 + 名詞(語順2)

これには、使用頻度が高く、短い形容詞がそうなりやすいということ以外法則性はありません。一応主だったところを挙げると、beau(美しい)、joli(可愛い)、grand(大きい)、petit(小さい)、bon(よい)、mauvais(悪い)、mou(やわらかい)、dur(かたい)などです。これらは、必ず名詞の前にくるというわけではなく、後ろにくることもあります。また、前にくる場合と後ろにくる場合で意味が異なる場合もあります。

注:複数の不定冠詞 des は語順2の場合は deという形になります。

いくつか例をあげましょう。なお、男性名詞、形容詞の男性形はこういう表示、女性名詞、形容詞の女性形はこういう表示で示しています。

le rayon vert(緑の光線)
une grande ville(大きな町)
du vin rouge(赤ワイン)
des oiseaux blues(青い鳥たち)
de petites fleurs(小さな花たち)