齋藤慎一『中世から道を読む』

中世を道から読む (講談社現代新書)

中世とはいうけど戦国時代が中心。鎌倉幕府滅亡〜江戸幕府誕生くらいまで。ロマンをかきたててくれるタイプの本じゃなく、この時代の関東周辺の「道」の実情について書簡、文献、遺跡等からわかることを地道に解き明かしていく。たとえば、この時代は川に橋がかけてなくて(あっても舟橋とよばれる舟をならべた簡素な橋)、急な増水ですぐに渡れなくなったらしい。だから川の上流の渡りやすい地点を目指して遠回りをすることが一般的だった。

戦国時代の固有名詞がたくさん出てきて、この時代について興味が出てきた。日本の中世が戦乱の時代になってしまったのには、気候とか農業の生産力とか何か大きな状況の変化があるのではないかとか。