ドードーといえば絶滅した鳥の代表格で、『不思議の国のアリス』などさまざまなフィクションのなかに登場する飛べない鳥だ。インド洋の無人の孤島モーリシャス島に生息していて1598年にオランダの探検隊に発見され、1662年には絶滅したとされている。人間の直接的な捕獲より島に移入された猿やネズミなどによる個体や卵の捕食による影響が大きかったようだ。 ...
あちこちで聞きかじったあやふやな知識を整理しておこうと読み始めた。 量子場というのは計算の便宜を図るものくらいに考えていたら実は本質的なもので、今まで粒子だいや波だと言っていた素粒子の実体はこの量子場の励起状態と考えたほうがいいらしい。素粒子の種類ごとにこの場が宇宙全体に広がっていてそこにエネルギーが与えられて励起するとそれが粒子や波として観測されるというのだ。その中でもヒッグス場というのは重要な役割を担っていて、本来が質量がない他の素粒子の場と相互作用して運動を妨げ質量を生み出しているのだという。 ...
いまさら量子コンピュータのことをまったく知らないと思ったので、最低限の知識をインプットしておくことにした。2005年に書かれた本なので古びてないかなと思ったが、基本的なしくみの話がメインなので、その部分は変化はないのだった。フェーズとしても実用化に向けての研究が少しずつ進んでいるという状況に変わりはなさそうだった。 ...
理不尽な(扱いをされてしまいがちな)本だ。 それはタイトルにも責任があって(おそらく本書に興味を持った人の大多数はぼくを含め進化に興味がある人だ)、「進化」と銘打っているにもかかわらず主題が「進化」でないからだ。「進化」に対する人間(その中には専門家も一般人も含まれる)の理解、そしてその理解が必然的に誤解を含んでしまうという「理不尽」に関する本だ。それ以外の科学分野にも少なからず同じような「理不尽」はあるが、「進化」はそれが一番色濃くあらわれる分野なのだ。 ...
次の本までのつなぎとして軽い気持ちで読みはじめたらちょうど半年かかってしまった。理由その一、英語だということ。日本語の3倍くらいかかる。理由そのニ、緊急事態宣言で通勤時間がなかったこと。通勤が一番の読書シチュエーションなのだ。そして理由その三。思ったよりずっと本格的に書かれた本で分量が多かったこと。数式やコードがほとんど出てこないだけで機械学習のエッセンスは余すところなく語られていた。 ...
量子力学が専門の物理学者である著者によって書かれた、センス・オブ・ワンダーと詩情のバランスのとれた科学エッセイ集。22のエッセイが、天空編、量子編、数理社会編、倫理編、生命編という5つのカテゴリニーに分類され、収録されている。 ...
イタリア出身の理論物理学者による時間についての本。 大きく三部構成。 第一部は、現代物理学の知見が動員され、時間の性質としてぼくらが日常的に思っているようなものは存在しないということが示される。まず、時間はどこでも変わりなく流れるものではない。流れ方は場所や速度によって異なるので、現在という時間はユニバーサルに広がるものではなくローカルなものなのだ。そして時間の方向もない。物理法則的には未来の方向も過去の方向も変わりはないのだ。ただ一つの例外は熱だ。熱は熱い方から冷たい方に流れ決しては戻ることはない。これは物理的にはエントロピーと呼ばれるあいまいさを示す量が増える過程とみなすことができて、エントロピーは時間とともに増えていき決して減ることはない。しかし、あいまいさは観測する者の立場により異なるものであり、普遍的なものということはできない。 ...
定冠詞をつけて『ザ・知識』と題された本。仮に今の文明世界が何らかの理由で滅亡して科学技術が失われた場合、一から復旧させるために必要な知識をまとめている。 ...
羊でなく羊を形作っている物質をめぐる冒険。どのあたりが冒険かというと、これまでサイエンスライターとして最先端の理論物理の啓蒙書を数多く書いてきた筆者が、「物質とは何か」という哲学の問いに取り組んだところだろうか。 ...
近代以前は万物の源泉を探求するのは哲学の仕事だったけど、今ではそれは自然科学に委ねられている。晦渋な形而上の言葉に代わるのはそれ以上に難解な数式だ。その数式をできる限り使わずにイメージだけでも理解してもらおうというのが本書の目的になっている。 ...