往くことと留まることの間で by オクターボ・パス
2014年から2015年へかけての往くことと留まることの間で訳してみた。新年の挨拶に代えて。
往くことと留まることの間で 昼間は足踏みする その透明さを愛しながら。 循環する午後は今や湾だ そこでは静止した世界が揺れる。 すべては目に見えすべてはとらえどころがない すべては近くにあるのに触れることができない。 紙、本、鉛筆、コップが 名前の影にかくれて休んでいる。 時はわたしのこめかみをずきずき打ち 血流の同じ、変わることのない音節を繰り返す。 光はどうってことない壁を 反射の霊的な劇場へと変化させる。 わたしは目の中にいることに気がつく それはわたし自身をうつろに凝視している。 瞬間は散乱する。動かずに、 わたしは留まりそして往く - 私は停止なのだ。