『夜のことなら』 by ロバート・フロスト
Robert Frost の “Acquainted with the Night”。最近夜に歩くことが続いているぼくのための詩だと思い込んで、池袋のスタバで即興的に twitter で訳してみたが、あまりに完成度が低かったので、あらためて訳しなおした。ここに公開する。
私は夜のことならなんでも知っている 雨の中歩き出して雨の中戻ってきた いちばん遠い街の灯りの向こうまで歩き いちばんみじめな街の通りを見下ろす 当番の夜警のそばを通り過ぎた 説明したくなかったので目をあわせず たちどまり足音をとめた 遠くから途切れ途切れの大声が聞こえてきたのだ 別の通りの家から それは私を呼びとめたりもさよならをいったりもしなかった とんでもなく高いところで同じくたちどまっているのは 空にうかびあがった夜光時計 時刻が正しいか間違っているかははっきりしない 私は夜のことならなんでも知っている