カンカラ缶太郎のすべて
『東京日和』の影の主役?カンカラ缶太郎君のすべて。
地下鉄の車内で、二人で食事をした帰りの島津とヨーコに拾われる。
缶けりされながら二人についていき、他人とは思われないほど仲良くなる。
根津のお化け階段をおりきったところで、置いていかれそうになり、「ぼくをおいていかないでくれよ」とつぶやく。
男であることがわかって嫉妬にかられた島津に「心苦しいがほかで自分なりの幸せをみつけてくれ」と放り捨てられてしまう。
「カンカラ缶太郎君の幸せを祈るばかりよ」とつぶやきながら二人は彼に別れを告げる。
その後、二人は柳川でカンカラ缶太郎の親に出会う。旅館御花に展示されている鎧の騎士だ。騎士は遠く離れた子供を思っているように見えた。
ちなみにカンカラ缶太郎はキリンオレンジの空き缶。ほんとうはバヤリースオレンジを使いたかったらしいが、キリンビールのCMをやっていた関係で、キリンになってしまったらしい。なお、現在キリンオレンジは発売中止で手に入れることはできない。残念。
ところで、映画のラストで、ヨーコがホームを走りながら抱えている缶ジュースはキリンオレンジのように見える。最後の最後でカンカラ缶太郎復活?