ラフレシア

Q

ラフレシアの花言葉は、やはり、「永遠の愛」とか、「気の長い愛」とかでしょか?(Poさんからの質問)

A

ラフレシアというと、やたら大きくて派手な花という印象しかなかったのですが、今回調べてみていろいろ面白いことがわかりました。

まず、大きいという印象はその通りで、直径1mくらいになるらしいです。花以外の部分、根、葉とか茎とかはなく、自分で光合成ができないので、シッサスというブドウ科の植物に寄生するパラサイトな植物なのです。花が咲くと、肉の腐ったような臭いを発し、ハエを呼び寄せて、花粉を受粉してもらいます。花は数日で腐り果ててしまうとのこと。1816年にStamford RafflesとJoseph Arnordによって発見されたのでRafflesia Arnordiiという学名がつけられました。ラフレシアという通称はこの学名の後半を省略したものです。省略されたArnordさんはさぞかし無念でしょう。

さて、花言葉は基本的に花を贈るという習慣に基づいたものなので、ラフレシアのように贈る方ももらう方も困ってしまうような花には花言葉はつけられていない気がします。ラフレシアの別名はその臭いから"Corps Flower"すなわち「死体の花」というそうなので、あえて花言葉をつけるとすると「腐った死体」ということになるでしょうか。

ちょっと説教くさいキリスト教系のサイトでは、外見を着飾っていても内面では悪臭を発している人の比喩として使われたりもしており、「どろぼうのラフレシアより正直な小さなスミレになろう」などと書かれていました。なんかあまりイメージがよくないようですね。

RMさんよりラフレシアの写真を送っていただきました。オーストラリアの植物園で撮った写真だということですが、特に臭いはしなかったそうです。想像どおりグロテスクな外見ですね。まるでハムのようです。

ラフレシアの写真