竹中直人の会 改メ 竹中直人の匙かげん1『唐辛子なあいつはダンプカー!』
作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ、松尾スズキ、宮沢章夫、演出:竹中直人/下北沢本多劇場/指6300円/2004-12-28 19:00/★
出演:竹中直人、木村佳乃、石川真希、緋田康人、坂田聡、大堀こういち、矢沢幸治、井口昇、佐藤康恵、(演奏)MEN’S 5
二年に一回の竹中直人の舞台は決まって12月28日に見ることになっている。今回から岩松了とのコンビを解消し、竹中直人自身が演出をするということで期待していたのだが、耳に入る前評判は芳しくなかった。甘い期待をもたず軽い気持ちでいくことにした。
結局、芝居ではなく歌と笑いの脱力系コントショーだった。竹中直人は「これ」をやりたかったのだろう。それなりに笑うことはできたし、そういう意味では文句のつけようはないと思う。もともと竹中直人の描く世界というのは、凡俗な笑いと隠し味的なフェティシズム、そこに何ともいえないせつないセンチメンタリズムが同居しているところがよいのだ。今回も佐藤康恵のバレーのシーンはよかったと思う。
でも、岩松了とのコンビが復活しないかと、ちょっと思ったりする。