犯罪の養殖
「選択肢を保護しよう!! 著作権法改正でCDの輸入が規制される?実態を知るためのシンポジウム」というイベントの実況録音をきいていて、ピーター・バラカン氏の次の言葉が印象的だった。
レコード会社が今購買者を犯罪者の予備軍というふうに扱っている。人を犯罪者として扱うと、確実にその人に犯罪を犯したくなる気持ちがおきる。
このイベントの目的・内容については「絵文禄ことのは」がわかりやすい。
要は、アジア発売の邦楽CDの日本への還流を防止するために法律を制定するといってはいるが、条文上は、それをたてに国内版が発売されている洋楽の輸入盤を禁止することも可能になっている。権利が行使された場合は、運用上、国内盤の存在の如何に関わらず(権利を行使したレコード会社の)すべての輸入盤が禁止になると考えた方が自然だろうということ。
仮に権利が行使されないとしても、ぼくらはレコード会社の厚意にすがって輸入盤を買うことを許されているにすぎないことになる。