フランス語とインターネット
さて、文法の紹介については一段落したところで、今回は「フランス語とインターネット」というテーマで書きたいと思います。
フランス語に触れる
語学では何といってもその言語に触れることが大切です。日本でふつうに生活しているとあまりフランス語に触れる機会はないですが(ショップの名前には意外なほど多く使われてはいますけど)、インターネット上にはそれこそ無数のテキストが転がっています。適当なフランス語の単語をキーに検索をかけるだけで、あっという間に生きたフランス語に触れることができます。とりあえずは新聞社のサイト、Le FigaroやLibérationなどがいいかもしれません。次には自分が興味ある分野のサイトを探してみるのがいいでしょう。好きなことだと、読もうという気になるものですから。
便利なサイト
アメリカのシカゴ大学にARTFL(American and French Research on the Treasury of the French Language )というすばらしいプロジェクトがあります。その中からいくつか便利なページを紹介しておきます。
インターネット用語
フランス語ではインターネット用語をどういうのでしょうか。辞書にはもちろん載っていないので、インターネットで調べてみました。
- Webサイト
- “(un) site de la toile”とか “(un) site sur la toile”が正しい言い方のようです。“toile”はフランス語で蜘蛛の巣です。また、“(un) site web”という表現もよく見かけました。
- インターネット
- これはそのまま internet です。男性名詞です。
- 電子メール
- サービスとしての電子メールは“(un) courrier électronique”または“(un) messagerie électronique”というようです。
- メールアドレス
- “(une) adresse de courrier électronique”です。電話番号を“Tél.”というように“Mél.”と略されることが多いようです。
- ブラウザ
- (un) navigateur または (un) logiciel de navigation です。explorerではないようですね。
- FAQ
- (un) fichier des questions courantesともいうようですが、(une) foire aux questionsであれば英語同様FAQを略語に使えます。foireは見本市という意味です。
- ホームページ
- (une) page d’accueil。単に accueil ともいいます。意味はおうちではなく受付です。
- リンク
- (un) lien。ひもという意味です
- チャット
- (une) causette。おしゃべりという意味です。
- サーチエンジン
- (un) moteur de rechercher。エンジンはフランス語で moteur (=モーター)というようです。
- URL
- 基本的にこういう一般的な略語はそのまま使われるようです。フランス語で書き下す場合には、Localisateur uniforme de ressourceとなるそうです。Uniformed Resource Locator をそのままフランス語にした言葉です。
- ユーザー
- (un) utilisateur。utilisatriceという女性形がありますが、特に性別を限定する場合しか使わないと思います。
- パスワード
- (un) mot de passe。
- ファイル
- (un) fichier。カードボックスという意味。
- ディレクトリ
- (un) répertoire。目録とか一覧という意味。
- ダウンロード
- 名詞としては (un) déchargement、動詞としては décharge。もとの意味は積荷をおろすことで、downloadと対応しています。Microsoft Franceでは(un)
téléchargement/télécharge が使われていますが、用語として適してないとかほかのところでいわれています。
- アップロード
- 名詞としては(un) dépôt、動詞としては déposer。預けるという意味です。
- ウイルス
- (un) virus。英語と同じ綴りです。
それぞれフランス語があるようですが、実際は英語そのままの形で使っている例も多いようです。