否定文と疑問文
否定文
フランス語で否定文を作るには主語の後から動詞の後までをneとpasで囲みます。
例えば
を否定すると
になります。
neは次に母音または無声のhがくるとエリジョンして"n’“になります。
否定文の直接目的補語(~を)や"il n’y a pas ~” (~がない)という構文では不定冠詞、部分冠詞はすべて"de“に変わります。
ただし、属詞の場合はdeにならない。</>
“ne ~ pas"の代わりに"ne ~ jamais” で囲むと「決して~ない」という意味になり、“ne ~ plus"だと、「もはや~ない」、“ne ~ que"だと「~しかない」、“ne ~ guère"は「ほとんどない」という意味になります。
疑問文
フランス語で疑問文を作るには3つの方法があります。
- 基本的には。主語を動詞の後ろに倒置します。主語が代名詞の場合は間に”-“をつけます。
- 語順はそのままで主語の前にest-ce queをつける形もあります。
- (会話のみ)語順はそのままで最後に”?“をつけます。発音上は語尾のイントネーションをあげます。
「あなたは学生ですか?」をフランス語でいうと次の3通りが考えられます。
“est-ce que"の"que"は次が母音または無声のhの場合エリジョンして、“qu’“になります。
倒置して母音が続く場合間に”t“をはさみます。
否定疑問文(~じゃないですか?)は、以下のように主語まで含めて、“ne ~ pas"で囲みます。
疑問文に対する返事
「はい」は"oui”、「いいえ」は"non"です。否定疑問文に対しては、相手のいうとおり「~じゃない」場合は"non”、「~だ」という場合は"si"といいます。
疑問代名詞
「何」、「誰」、「どれ」といった言葉を使った疑問文を作るには、主語を動詞の後ろに転置して、その前に以下の疑問代名詞をつけます。
疑問代名詞 |
---|
que, quoi (queは母音または無声のhとエリジョンしてqu') |
qui |
lequel(男性単数)+複数名詞 laquelle(女性単数)+複数名詞 lesquels(男性複数)+複数名詞 lesquelles(女性複数)+複数名詞 |
aimez-vous?(それらの本のうちどれが好きですか?)
queを強調して"qu’est-ce que”(目的補語、属詞)、“qu’est-ce qui”(主語)という言い方もできます。この場合は主語と動詞の倒置はしません。
同様にquiについても"qui est-ce que”(目的補語、属詞)、“qui est-ce qui”(主語)という言い方ができます。
さらに会話では以下のように平叙文と語順をかえない言い方もできます。(この場合"que"でなく"quoi"を使う)
de + lequel = duquel, à + lequel = auquel, de + les(quels, quelles) = des(quels, quelles), à + les(quels, quelles) = aux(quels, quelles)と縮約します。
疑問形容詞
ここでは"quel"を紹介します。意味は「どんな」とか「どれくらいの」です。形容詞なので性・数の一致をします。ただし、女性形は l を重ねて"quelle"です。
疑問副詞
主語を動詞の後ろに転置して、その前に以下の疑問副詞をつけます。
疑問副詞 |
---|
quand |
où |
pourquoi |
combien |
comment |
Combien de pommes y a-t-il?(いくつのりんごがありますか?)
会話では"est-ce que"を使った言い方もできます。
会話ではさらに以下のような言い方も出来ます。