規則動詞
前回は非常に不規則に活用する動詞を紹介したので、今回は逆に整然と規則的に活用する規則動詞と呼ばれる動詞を紹介しましょう。規則動詞には第一群と第二群とよばれる二つのグループが存在します。動詞の数ベースでいうと、かなりの割合の動詞がこのグループに入るのですが、よく使う動詞ほど不規則に活用するのが実情だったりもするので、使用される割合でいうとせいぜい半分程度かもしれません。ただ不規則動詞の活用を覚えるときに、すべてを覚えようとするのではなく、規則動詞との違いのみを覚えるようにすれば、少し楽ができるかもしれません。
第一群規則動詞
辞書の見出しになっている動詞の形を不定法といいますが、その不定法の語尾が"-er"となっている動詞がこのグループに属します(例外あり)。
第一群規則動詞の特徴として、おしりの語尾の部分だけが活用され、頭の語幹の部分は一定ということがいえます。
ここではpenser(考える)を例として、その活用を示します。
一人称単数 |
二人称単数 |
三人称単数 |
一人称複数 |
二人称複数 |
三人称複数 |
(ハイフンは語幹と語尾をわかりやすく区切るため。実際には書かない)
以上のうち三人称複数の語尾"-ent"は発音しないので注意が必要です。つまり、一人称複数形と二人称複数形をのぞいては発音はすべて同じです。
第二群規則動詞
不定法の語尾が"-ir"となっている動詞がこのグループに属します(例外あり)。
ここではfinir(終わる)を例として、その活用を示します。
一人称単数 |
二人称単数 |
三人称単数 |
一人称複数 |
二人称複数 |
三人称複数 |
(ハイフンは語幹と語尾をわかりやすく区切るため。実際には書かない)
このように、単数と複数で語幹が変わります。複数形の語尾が、第一群と同じなのに注意してください。不規則動詞でも複数形の語尾は同様に活用するものが多いので、覚えておいて損はありません。