母音の発音
フランス語には単語ごとに定まったアクセントはありません。言葉の流れの中で自然に強弱をつけて発音します。それがフランス語独特の流れるようなリズムの所以かもしれません。
スペルと発音の関係はローマ字通りというと嘘になりますが、英語に比べるとはるかに規則的です。スペルからほぼ発音を推測することが可能です。まずは母音から紹介しましょう。
フランス語には母音が16種類あります。英語のような二重母音(アィ、エィ、オゥなど)はありませんが、代わりに鼻母音という特殊なものが4種類含まれます。それを抜くとしても、12種類もの母音があるということになります。日本語の5個と比べると倍以上です。それらを全て区別するのはつらいですし、ぼくの能力にもあまるので、このコーナーでは細かい違いにはこだわらず、カタカナ書きで全て押し通そうと思います。
スペル |
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発音 |
表の中に"e"が2回出てきているの気がつくと思います。“e"の発音は単語の中にどこに出てくるかによって変わります。音節の最後の文字の場合は「弱いウ」と発音し、そうでない場合は、「エ」と発音します。例えば、“menu"を音節に分けると"me-nu"なので「メニュ」でなく「ムニュ」と発音し、“chez"は一音節なので、「シュ」でなく「シェ」と読みます。
“y"は一般的には"ii"というようにiが2つあるものとして扱われます。例えば"voyage"という単語は"voiiage"なので、ヴワヤージュと発音されます。ただし語尾などでは"y"が"i"と全く同じように発音されます。
鼻母音
フランス人のまねをするとき鼻にかかったようなしゃべり方をしますよね。あれが鼻母音です。母音を発音するときにその息を最後に鼻に抜くように発音します。
スペル |
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発音 |
半母音
スペル |
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発音 |