ノストラダムスの大予言はそれなりに話題になったけれど、そういうお祭り騒ぎとは別に世界がだんだん終わりに近づいているという予感は誰しも感じているのではないかと思う。そういう予感にリアリティーを与えるさまざまな問題―核、天災、戦争、虐殺、エイズ―と、それらがもたらす終末というのはいったいどういうことなのかを考察した本。さまざまな観点からとても深い思索がされているが、それだけに結論めいたものは一切書かれていない。ただ、相当やばいのは間違いない。
この本が書かれたとき(1993年)からもうカウントダウンはかなり進んでいるだろう。なすすべもなく、楽しそうに笑っているしかないのかもしれない。
★★★★