松本圭二『アストロノート』

詩集というのは本の先頭のページから最後のページまで順序よく読んでいくものではなく、もしそれで最後のページを閉じたとしても、決して読んだという完了形にはならないものだ。そんなこともあって、今までここでは詩集をとりあげなかったのだが、今回はあえて整然とページをめくる読み方をしてみたので、あえてここに「読んだ」という言葉を記すことにする。

「読んだ」という以上に詩について何かを語るのは音楽について語る以上に野暮になりそうだし、それが野暮でなくなるただひとつの方法は、返歌として別の詩を書くことくらいだろう。そんな才能は当然ありはしないので、代わりにこの本を買うきっかけになった詩にリンクをはりたいと思う。

ちなみに、今現在本書は通常の書店では入手できない。