高橋源一郎『日本文学盛衰史』

6月にみた舞台の原作。舞台版は4人の文学者の弔いの場面から構成されていたけど、原作では41編の連作短編の中で明治の文学者たちが自由にいろいろな場所を動き回っている。そして寄せては返す波のように同じ人物やテーマが違う角度から何度も繰り返される。時に時空をこえ(石川啄木はブルセラショ...

高橋源一郎『ゴーストバスターズ-冒険小説-』

このところ新書ばかり読んでいたので久しぶりの小説だ。その中でも高橋源一郎を読んだのはほとんど前史といっていいくらい昔のことだ。本の題名も内容も忘れてしまったが、さまざまなパロディーや、ストーリーの流れの故意の破綻など、小説はここまで自由に書けるんだという驚きを感じたと思う。ただ、...